今回の稽古場レポートを担当します楠田敏之です!
フライヤー裏面の写真を見ると、一人だけ闇に落ちた形相の男がいます。それが私です。彼にいったい何があったのか?物語に大きく関わってくる彼の過去とは?‥‥気になりますねぇ!(笑)
・ダンス
ミュージカルと言えば歌とダンス!
午前中はダンス練習でした。我々は役者なので正直ダンスは得意ではありません^^;(小田君みたいなダンス大好きな役者もいますが!)
そこで登場するのが総勢10名のダンスメンバー!さすがプロ!迫力のパフォーマンスを繰り広げてくれます!息の合ったダンスに乞うご期待!
・今日から
中澤まさとも君が合流!まさとも君は3年前の『CAROL』では王子役、今回はスター役‥‥キラキラしてますねぇ!✨✨
これで全員揃っての稽古が本格的にスタートです!いよいよですよ‥‥いや、実は我々もまだ全容を把握していないのです。あの歌はどんなパフォーマンスになるんだろう?僕らも踊るのかい‥‥?毎日ドキドキしています^^;
・歌練習
午後になると役者陣がやってきて、まずは歌練習から。20曲を超えるすべての歌は、作詞・藤丸亮/作曲・島末幸子/編曲・佐々木聖也という、いつものゴールデントリオによる作品。毎回思いますが、Matsu-Ragi丸の歌はどれも本当に素晴らしいのです!噛むほどに味が出てくる、そしてまた噛みたくなる‥‥そう!まさにスルメソングなのです!(褒めています^^)
僕らは歌のタイトルをMナンバーで呼びます。「M」はMusicのMですね。つまりM5ってことは5曲目ってこと。さぁ、どの曲がM5か‥‥本番ステージで確かめてください!(いや、いちいち数えてられないから笑)
そして、この二人のデュエットを楽しみにしていらっしゃる皆さん!お待たせしました!
今回も聴かせてくれますよ~♪魅せてくれますよ~♪切なくも熱い想いに溢れたこの歌で、思いっきり妄想しちゃってください!!
歌練習の合間にさち王子が僕のところにやって来ました。M8のハモリ部分を僕にも一緒に歌って欲しいというリクエストでした。が、このハモリ難しいんだよ~!無理だよ~!と駄々をこねているところ笑(もちろん歌いますよ!)
・芝居の稽古
一通り歌練習をした後は、台本の通り最初から最後まで朗読をしていきます。もちろん歌もありで。
Matsu-Ragi丸作品は全員がピンマイクを着けているので、立ち位置の制約がありません。つまり、ステージ上を動き回ることが出来るのです。これはスタンドマイクを使った朗読劇が多い中、非常に珍しいパフォーマンス形態。
登場人物たちの関係性や状況説明など、我々の立ち位置からも読み取ることが出来るでしょう。たまに、本当に自由に動き回る役者もいますが‥‥誰とは言いませんが‥‥
この人とか?笑
(キャスト紹介のページで「今回も暴れまわりそうな予感です」と書いていたので、きっとやるでしょう笑)
ほら、もう暴れてる!稽古初日から(笑)
(※ちなみにこれは演技中ではありませんので、本番でこの動きを期待しないようにね^^)
そんなこんなで、約1ヶ月後の本番に向けて、着々と稽古が進んでいます。休憩中のみんなの笑顔をどうぞ~
今回も痺れる歌声さち王子こと松本さちさん(左)、実はこっそり隠し撮りが得意(!?笑)まるたまりさん(右)
素なのか演技なのか分からないくらいリアルな今回の役(褒めてます!)古川由利奈さん(左)、突然豹変するそのギャップに毎回ビックリします西村ちなみさん(右)
いろんな意味で今回も注目の中澤まさとも君(右)、人間のネガティブな部分を表現するのは実は楽しいのではと思わせる本多諒太君(中央)、そしてまだ闇落ちしていない私(左)
サポートキャストのお二人、いつもテキパキ動く姿が素晴らしい村上このみさん(左)、よく気が付く爽やかな青年渡邉晃君
最後にこの二人について、あと少しだけ。これだけのキャストがいますので、稽古に全員が揃うのはなかなか難しいんですね。それでも最初から最後まで通します。そこでこの二人が、参加していないキャストの役を演じてくれるんです。これを「代役」といいます。
代役って、僕も経験ありますが本当に難しいんですよ。今回のように動きもある場合は特に。たとえばステージへの登場や退場は全部で8箇所の出入口があって、このシーンでは③番から登場して⑤番から退場のように、一人ひとり決まっています。それらをすべての役について把握しておいて、誰が稽古に不参加となっても、その役として振舞ってくれるのです。
複数人が不参加だった場合には、本来自分が演じる役に加えてそれらの役もですから、その切り替えは想像を超えるものがあります。それをこの二人は躊躇なく、見事にこなしてくれるんですね。だから我々は安心して自分の役に集中出来るし、本来のキャストがいる時と同じような感覚で稽古が出来るのです。本当に頼りになる二人なのです。
本番のステージを観るだけでは知ることの出来ない努力をしてくれるサポートメンバーがいてくれて、この作品が出来上がっていくということに、我々は心から感謝しています。
ですから皆さん、当日は是非、そんな二人にも盛大な拍手を送ってやってくださいね!
最後までお付き合いくださり有り難うございました。それでは、劇場でお会いしましょう!
楠田敏之